はじめまして!
普段オイルパステルを使って風景画を描いています。
近年ではチョークアートの影響もあって、オイルパステルは身近な画材になりつつあります。
でも、いざ使い始めると…
- 使い方が書いてある本が少ない
- チョークアート以外で使っている人が 少ない
- 紹介しているサイトが少ない
…なんてことがあったりします。
「もしかして、とんでもない画材に手を出してしまったのでは…?」
と不安になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ちなみにオイルパステルを使い始めた頃の筆者がそうでした(笑)
でも大丈夫!安心してください。
今回は、オイルパステルの基本的な使い方について紹介していきます。
これさえ覚えておけば、誰でも簡単に本格的なパステル画を描くことができます!
オイルパステルを使う前に用意するもの
①オイルパステル
言わずもがな(笑)これがないと始まりません。
今回は色の違いが分かるように赤と黄色のオイルパステル使います。(便宜上この色を使っているので、お手持ちの好きな色でOKです)
②紙
ツルツルのコピー用紙やケント紙ではなく、画用紙など凹凸のあるものが良いです。おすすめは水彩画用紙。
③つまようじ
基本の技「削る」で使用します。
先端が形状が似ていればなんでもOKです。
※他にもオイルパステル画を描く上で必要なものはありますが、今回は基本の使い方に必要なものだけを紹介しました。他に必要なものは後日ブログで紹介していきます。
使い方は簡単!まずはオイルパステルで描いてみよう
オイルパステルを手にもってー、
はい!そのまま紙に描く!
はい、描けた!
ね、簡単でしょ(^^)
…なんて言ったら、
昔の自分に「バカヤロー!」なんて怒られてしまいそうです(汗)
でも、ふざけている訳ではないんですよ…
まずは画材の書き心地を把握しましょう。
- どのくらい柔らかいのかとか
- 力を込めるとどんな線になるのか…etc
実際に描かないとどんな感じか分からないので、文字でも図形でも何でもいいので紙に描いてみましょう!
オイルパステルを使って基本的の技を覚えよう
①重ねる
紙に塗ったパステルの上に別の色を重ねます。
絵の具だと混ざっちゃうけど、大丈夫なの?
と不安に思ったあなた、まず塗ってみましょう。
重ねることができましたね。
オイルパステルは他のパステルとちがってこの重ね塗りができるのが強みでもあります。
②指でこする
境界線をぼかす
赤と黄色の境界線を指でこすってみました。
さらに丸の外側をこすってみます。
紙とパステルの境界がぼやけて、優しい印象になりました。
色を混ぜる
こすった部分がオレンジ色になりました。
色を混ぜる方法は他にもありますが、これが一番楽ちんです。
グラデーションも作れます
これは「境界をぼかす」と「色を混ぜる」の合わせ技ですね。中央だけ、赤と黄色が重なるように塗っています。
!これだけは注意!
色を重ねるときは、これだけは注意して下さい!
濃い色の上に薄い色を重ねることは出来ません。
赤の上に黄色を塗ってみました。画像では赤が勝ってしまい、黄色を上に重ねることができませんでした。
でも、ちゃんと解決策があるので大丈夫です。
今回は基本の技を紹介しているため、方法についてはまた後日紹介していきます(^^)
③削る
スクラッチと呼ばれる技ですね。
その名の通りガリガリ削ります。
削るものは何でもOKです。
先端が細いほど細かい表現ができます。
子供の頃、カラフルに塗ったクレヨンを黒く塗りつぶして削る。なんて絵を描いたことのあるかたもいるのではないでしょうか。まさにあれです。
これはクレヨンやオイルパステル特有の技ですね。
- 厚く重ねられる
- 乾燥することがない
だからこそ削ることができます。
筆者の画風ではあまり活用することの少ない技ですが、レンガなど凹凸を表現するのに使っています。
最近では、スクラッチアートを描かれる作家さんが増えています。
- スクラッチアート
- クレヨン スクラッチ
で検索するとこの技法を使った作品を観ることができます。ぜひ検索してみて下さい。
基本の技を使うだけで、本格的なオイルパステル画が描ける
以上、基本の技3つを紹介しました!
これらの技はとーーっても大事な基礎技術です。
今日はこの3つを覚えていって下さいね!
テストには出ませんが、この技があるだけで表現の幅がぐぐっと広がります。
昔の作品をつかって、この技の大切さを説明していきたいと思います。
題して…
「にらやま今昔物語」
今度こそ「フザケンナー!」って怒られそうですね…
でも気にせずサクサク紹介していきます!
まずは2枚の絵を見比べて下さい。↓
どちらも筆者が同じ写真を模写したものです。
1枚目が、オイルパステルを使った最初の頃の絵です。
技法なんてよく知らず
「とりあえず描いてみよう」
なんて思いながら描いていました。
2枚目が、オイルパステルを使い始めて1年後の絵です。
基本の技「①重ねる、②こする」を使って描いています。
自分で言うのも何ですが、だいぶ違いますね…
基本の技が使えるだけで、絵の表現に差が出ることをわかっていただけたかと思います。
もちろん、指でこすらずに線を活かした方が良い場合もあります。それはケースバイケースだったりします。
まとめ
紙に描いて感触を確かめる
基本の技「①重ねる②こする③削る」
基本の技を使うことで表現の幅が広がる
さいごに…
数年前と比べると格段に増えてきましたが、オイルパステル画の書籍やサイトはまだまだ少数派です。
- 使い方がわからない
- 参考書が少ない
- 他の人がどうやってるのかがわからない
- 決まった方法がない
だからこそ、
- 自分でやり方を研究する面白さ
- 自由に絵を描く楽しみ
があります。
オイルパステルは、引き出しが多く魅力的な画材です。
ぜひ皆さんも自分のやり方を見つけて、オイルパステルを楽しんでみてください!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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